千葉大学大学院医学研究院放射線医学教室

2019 IDKD学会記

2019年05月28日 | 学会・研究会

 

2019年5月24日から5月26日にかけて香港で開催された9th International Diagnostic Course Davos (IDKD) Asia 2019 “Diseases of the Abdomen and Pelvis”に参加させて頂きました。IDKDは放射線医学の教育推進を目的として設立された組織で、毎年世界各地で教育セミナーが開催されています。今回は腹部・骨盤領域の疾患がテーマでした。

会場となった香港會議展覽中心 (Hong Kong Convention and Exhibition Centre)
会場となった香港會議展覽中心 (Hong Kong Convention and Exhibition Centre)

会場では1クラス40人程度に分けられ、USBで参加者に配布された画像をときに参照しながら、壇上で講師がスライドを用いて講義を行う形式でセミナーが進んでいきました。Interactive lectureという触れ込みであったので、英語が苦手な私は意見を求められないか戦々恐々としていましたが、その点は杞憂に終わりました(いつまでもこんなことではいけませんね)。ただ、決して狭くはない会場にも関わらず、マイクも用いずに受講者から講師に質問が投げかけられる場面も多々ありました。日本語でも同じことをするのは私には難しく、分化の違いを感じます。

内容は基本的で、講義のレベルを放射線科のレジデントあたりに想定しているのではないかと思われます。例えば肝・胆・膵・腎・副腎・婦人科領域の腫瘤性病変の鑑別、腎嚢胞性疾患のBosniak分類、PI-RADS ver.2の解説、腹部救急疾患、腹膜の解剖と病変の進展形式などです。私は去年画像診断専門医の資格を取得した所謂”中堅”に相当する立場と思われますが、このくらいの学年になると、日常使用している知識が教科書から得たものなのか経験則なのかわからなくなってきたり、非典型的な症例を見る機会も増えたりして、つい基本を忘れがちです。改めて基本に立ち返り、知識を整理するという意味で、今回のセミナーは有意義でした。

会場内の様子
排骨菜飯(ポークリブ丼)。青菜ご飯の上に甘辛い唐揚げが乗っている感じ。

 中華人民共和国への入国ははじめてでした。香港は1997年に主権がイギリスから中華人民共和国へと返還され、渡航前は欧米色が強いものだと勝手に勘違いしていましたが、実際は概ね想像していた”China”であったように感じています。滞在中の活動はホテルのある灣仔(Wan Chai)と香港の中心街である尖沙咀(Tsim Sha Tsui)にほぼ限定されていましたが、高層ビルや高級ブランドショップが林立する傍らで昔ながらの商店や屋台がごった返している街の雰囲気は、何となく日本の”新宿”に近い印象でした。渡航前、仕事や私生活でいろいろ悩むことも多かったのですが、力強く成長を続ける”China”を人や町並みから感じることができ、「守りに入るにはまだ少し早過ぎるかな」などと自省した次第です。なお、この旅でのfavourite foodは地元民の通うローカルレストランで食した排骨菜飯(ポークリブ丼)でした。この他、Peak Tramが運行停止になっていたため、Victoria Peakで夜景を見るのに急勾配の旧山頂道(舊山頂道、Old Peak Road)を1時間かけて登らざるを得なかったり、クレジットカードが使えず飲食店のお姉さんに日本円を香港ドルにexchangeしてもらったりとマイナートラブルもありましたが、それも含めて楽しかったです。また行きたいな。謝謝、香港!

Victoria Peakから見た”100万ドルの夜景”。徒歩で来るのはそれなりにしんどい。

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