千葉大学大学院医学研究院放射線医学教室

RSNA2019参加記

2019年12月05日 | 学会・研究会

 

今年もRSNAの時期となり、当院からは齋藤、服部、大平、横田、そして工学部修士の寺崎くんが参加致しました。発表内容は、以下の通りです。寺崎くんは、最近の工学部とのコラボレーションの成果を持ち込み、poster発表とoral発表を同時に成し遂げてくれました。

Saito M. The relationship between fractures within the irradiation field among elderly Asian women who have received definitive radiation therapy for cervical cancer treatment. Scientific Posters. (子宮頸癌根治照射後の照射野内骨折についての研究)
Hattori S. Disaster strikes when you least expect it: late complication in pediatric disease. Educational exhibits. (小児期に治療を受けた患者の晩期合併症についての教育展示)
Ohira K. Image findings of aneurysms in children. Educational exhibits. (小児期の動脈瘤についての教育展示)
Yokota H. Radiogenomics for epigenomic data: estimated serum microRNA-1246 from contrast-enhanced CT can predict prognosis of esophageal squamous-cell carcinoma. Science sessions and AIMS Body imaging (食道扁平上皮癌での血清microRNA-1246を造影CTから予測する研究)
Terasaki Y. Multi-modal convolutional neural networks with 2D and 3D information can improve its sensitivity and specificity for detecting cerebral aneurysms in MR angiography. Scientific posters and science sessions. (2D-3D畳み込みニューラルネットワークを使用しMRAでの脳動脈瘤自動検出で偽陽性を減らす研究)

一時期ブームとなったAI関連のセッションは落ち着き、目新しいものには欠ける学会だったようにも感じましたが、新しい技術を実際に使うにはどうしたら良いのかの答えを、皆で考える時期のようにも感じました。実際に今年のテーマは、” See possibilities together”です。上記の脳動脈瘤検出モデルを利用し、実際に読影実験をして貰ったことがあるのですが、読影時間が短くなる読影医と長くなる読影医がおり、感度は低下する人が出る始末で、このような検出器をどう使うかの模索、標準化が必要になってくるように思われます。実際にIEEEが医療画像読影時にどう使うかの標準化策定を始めたというニュースを聞きました。「いくら高い精度の検出器ができたとしても、レポート自動生成までしてくれない限り、放射線科医の仕事は楽にならない。」と語る講演を聞きましたが、感度100%の検出器は現実的には実現できない訳ですので、結局は人の目で見直す必要があり、読影時間の短縮などにはあまり繋がらないのも確かかもしれません。
Opening sessionでは、Patient-centered careやvalue-based medicineが強調されました。放射線科医が直接患者と接する機会をということで、”Patient-centered care means radiology must make reports more accessible”といった言葉が語られました。読影が放射線科の専売で、レポートは患者に渡されることが多い社会ですので、日本とは状況が異なりますが、放射線科医の存在を一般社会に認知させる活動を…というのは必要なことだと思いました。
シカゴは、「寒い」「まずい」「時差ボケで眠い」の三重苦に、英語発表のプレッシャーで「お腹が痛い」と、嫌な思い出が先行しておりましたが、この年齢になって楽しいことが増えて参りました。皆でモリモリご飯を食べましたが、治療・診断・工学で懇親を深める良い機会となりました。他の施設の方々と話すのも、何回かお会いするうちに話す内容にストーリーが出来てきて、面白いものです。シカゴにまた行きたいと思える数日間となりました。(横田)

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