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米国神経放射線学会(ASNR) 2013

2013年07月09日 | 学会・研究会

 

私、横田は5/18(土)~23(木)にSan Diegoで開催された、米国神経放射線学会(ASNR)に参加させて頂きました。初参加でしたので、どこまで本質に迫れるかわかりませんが、報告させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

ASNRは神経放射線に特化したものでは最大の学会で、同時期に行われるISMRMに対してより臨床的な色を持つ学会とされます。 18(土)-19(日)はセミナー、20(月)-23(木)は学会というスケジュールで、セミナーでは毎年話題のテーマに関しての教育講演があり ます。初日の脳腫瘍のsessionでは、遺伝子異常と画像との関連が語られ、中々日本の日常でここまで遺伝子について探ることがないこともあ り、多くの先生方が衝撃を受けていらっしゃいました。また、resting-stete functional MRIのセッションが設けられており、この分野で多くの知見が出されていることを反映したものでしょうが、正直臨床に応用するのは難しいと感じました。日本語で聞いても難しい分野ですので、英語では・・・ということもありますが。

学会は、朝7時半から始まり、教育講演と口演発表、ポスター発表が連なって行われました。教育講演やポスター会場への入りに対して、口演発表会場では人がまばらで、この学会の性格を表していました。教育講演は、教科書とは違った切り口で症例が示されるので、知識を整理し広げるのにとても 役立つと感じました。また、臨床医と放射線科医とのcollaboration sessionがとても面白く、例えばrhombencephalosynapsisと脱毛症・三叉神経感覚麻痺・VACTERLassociation・holoprosencephalyとの関連についてのsessionでは、小児科医が症例呈示し、放射線科医が画像の解説をす る姿が、”正しいな”と思わされました。脳梗塞に対するendovascular therapyについてはやはり話題になっており、社会システムやデバイスによる要因が、今回の残念な結果にどこまで影響しているかが議論になっていました。

San Diegoは食事が美味しく、特に海産物が絶品でした。結局、3回日本料理屋に行ってしまい、寿司を堪能しました。正確には、色々な先生方とご一緒させて頂き、堪能させて頂きました。それなりの値段はするのですが、日本の手頃な寿司屋よりも美味しく、驚きました。こっそりと、空いた時間に水陸両用車での湾岸ツアーやナイトクルーズも楽しませて頂きました。空いた時間にですよ・・・。最終日前日の懇親会はミュージアムとして利用されている空母ミッドウェイの甲板上で行われ、学会の思い出を締めることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、千葉からは私だけが参加でしたので、他施設の多くの先生方にお世話になりました。色々な立場で仕事をされている先生方と色々お話し出来たのは、今回の最大の収穫でした。それぞれの先生のスタイルや哲学を、千葉大の業務に役立てていければと思う次第です。

 

 

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