千葉大学大学院医学研究院放射線医学教室の旧ホームページ

CIRSE 2013

2013年09月18日 | 学会・研究会

 

9/14(土)から18(水)にスペイン・バルセロナで開催された、CIRSE(Cardiovascular and Interventional Radiological Society of Europe)に参加させて頂きました。

 

学会のプログラムはvascular interventions、transcatheter embolization、interventional oncology、neuro interventions、non-vascular interventions、IR managementの6つに大別され、おのおのRWS;Workshop for Radiographers、FC;Foundation Course、ICS;Interactive Case Session、SS;Special Session、HoW;Hands-on Workshop、SY;Satellite Symposium、WS;Workshopに小別されています。

HoWは予約制(別料金)で、新参者には敷居が高く感じてしまいます。当院での症例の中心であるtranscatheter embolizationを重点的にFC、ICS、SS等を拝聴してきました。

 

Interactive Case SessionやControversy Sessionはe-votingを用いた参加型で、印象に残りやすいものです。Controversy Session は2人の演者がおのおのpro/conで発表します。聞き手は発表前後で投票して、票がどのように動くかがわかるというものです

SS2602 Controversies in endoleak managementのセッションでは、

pro:type2 endoleakは治療する

con:type2 endoleakは保存

benign endoleakであるが、瘤の増大があると破裂の危険がある一方、破裂のリスクへのtype2の関与は大変低く、managementに関しては議論があるところです。

ちなみに、発表前はproが優位であったが、発表後は逆転していました。

こういったプレゼンテーションは最後にしばしばウィットに富んだ(おそらく)ことを述べて、会場に笑いが起こるのですが、そこで笑うことができない、英語力の低さを感じる次第でした。

 

ポスターは電子ポスターのみですが、478演題と膨大です。学会中にはとても目を通すことはできませんが、メールで簡単に転送できるので、興味を持った演題や賞を取った演題などは帰国してから見ることができます。こういうのはついついたくさん転送してしまいます。View数のトップ10の表示もあり、やはり賞を取った演題でほぼ占められていました。自分の演題のview数も気になるところではありましたが…

 

学会以外にもバルセロナを堪能しました。サグラダ・ファミリア、グエル公園などのガウディ建築をはじめとする芸術の町は見どころがたくさんです。ご一緒させていただいた先生方と食したフィデウア(米でなく、麺のパエリア)は美味でした。

スペイン語は全く上達しませんでしたが、呼吸器内科の某先生いわく、ヨーロッパの中でもスペインは店員さんレベルでも英語が通じるとのことでした(納得)。英語の必要性を改めて痛感するとともに、このような学会に参加する機会を与えてくださった上級医の先生方に深謝致します。ありがとうございました。

 

戻る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このページのTOPへ